レンタ彼氏『OMI⑨』
エレベーターに乗り8階を押す。
狭い空間にとてもいい香りが漂っている。
リアルな臣くんの愛用してる香水ってどこのだっけ?
すぐにググりたい。
彼は、後ろに立ってこちらを見ている。
「なんか話せよ」
彼がツンツンと私の肩をつついた。
「何を話すの?」
「趣味とか…好きな食べ物とか?」
「アホか…」
「見合いじゃねぇんだから、もっとあるでしょ?艶っぽい話題」
艶っぽい話?
過去のコイバナとか?
「例えば…そうだな」
「登坂広臣のどこが好きなの?」
え?そこ聞くの?
「てか、カラダのどこに萌える?」
彼は壁に手をついて、正面から私に迫ってきた。
to be continued…
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2019.05.11 12:01
2019.05.11 07:13