三代目❤夢小説 『NAOTO編108』
「それは…」
「彼女は世間から非難されるような、やましい行動はしてません」
「俺の方から誘ったんです」
「直人さん…」
「最初は同情だったかもしれませんが…」
「今は彼女を守りたい、幸せにしたいって真剣に思ってます」
園長は直人の目をじっと見ている。
嘘偽りないその瞳からは、強い意志が伝わってくる。
「婚約と言っても、正式な手順を踏まず、口約束だけ…」
「碧先生も去った今となっては、私がとやかくいう筋合いもありません」
「園長先生、では?」
園長は問いかけた直人ではなく、まりあに視線を向けて言った。
「実家のご両親には、貴女から説明できる?」
「…はい、事情は私から伝えます」
「わかりました」
「園長先生、ありがとうございます!」
直人の表情が明るくなったのもつかの間、園長は厳しい目を向けて続けた。
「ただ、一つ条件があります」
「それは?」
「同僚の先生方の手前、まりあ先生にも園を辞めていただきます」
つづく
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2019.05.08 05:18
2019.05.08 05:15
2019.05.08 02:55