三代目❤夢小説 『NAOTO編95』
玄関の前に立ち、直己は目を閉じ集中する。
すぐに駆け寄った隆二も、そのただならぬ気配に声も掛けずに立ち尽くしている。
直己の全身から、フワッと靄(もや)のような物が立ち登った。
「…直己さん?」
ようやく隆二が声を出すと、直己は静かに振り返った。
「もののけの類いでは無さそうだ」
「それは良かった」
隆二のすぐ後ろで声がした。
「うっわ💦びっくりした!!!」
振り向くと臣が立っている、
「臣、いつのまに?」
「たっくんは?」
「直人さんに預けてきた」
「俺のことが心配で見にきたの?」
「悪いか?」
「…臣、今めっちゃ男らしい顔したね」
二人のやりとりを聞いて直己がため息をついた。
「あのな、このシチュエーションでいちゃつくのはやめてくれ」
「すみません💦」
「開けるぞ!」
直己が静かに玄関のドアを開けた。
瞬間、隆二は思った。
ー直己さんを危険な目に合わせるわけにはいかない
同時に臣も考えていた。
ーいざという時は、俺が盾になって…
二人を守る
つづく
2コメント
2019.03.19 13:10
2019.03.19 12:42