三代目❤夢小説 『NAOTO編71』
マンションのインターホンを鳴らすと、
「どうぞ!鍵あいてます」と、男の声で返事があった。
「お邪魔します」
直人が先にまりあを玄関に入れると、目の前に小さなアンパンマンが立っている。
「きゃっ‼︎…びっくりした」
「おねぇしゃーん、だれでしゅかぁ?」
アンパンマンが喋った。
「こーら!アンパンマンのままじゃ、お客さんびっくりするでしょ」
廊下の奥から優しい声がして、白いパーカーを着た男がニコニコ笑って出てきた。
「え⁉︎今市さん…」
「どこの部屋に隠れたのかと思ったら、いつのまに…」
さらに後ろから赤いトレーナーを着た男も顔を出した。
「登坂さんも…」
まりあの荷物を廊下に置いて、直人がCAPとサングラスを外した。
「あー!なおちゃんら♫」
「よかった!無事だったんだね、おいで!」
小さなアンパンマンは直人の胸に飛び込んだ。
「チューするからお顔出して」
「しょーなの?待ってね!」
アンパンマンは自分でゴソゴソと動き、頭の被り物を外そうと手こずっている。
まりあは目を白黒させて、みんなの顔を交互に見た。
「…なおちゃん、私がしばらくお世話になるお宅って…」
臣と隆二は満面の笑みを浮かべている。
「ん?そうだよ。臣と隆二の自宅」
「じゃあ、私の話し相手って…もしかして?」
直人に抱かれゴソゴソしていたアンパンマンが、ようやく被っていたフードを外した。
「ばぁ♫」
「隆臣くん⁉︎」
「違うよ」
「今はお仕事中だからね、たぁくん、パンマンなのよ」
つづく
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2019.02.09 15:56
2019.02.09 15:13
2019.02.09 14:58