三代目❤夢小説 『NAOTO編66』
「甘いの?」
「うん、飛びっきり甘いの、あげる」
直人は小さな箱を取り出した。
「なぁに?」
「開けてみて」
ブルーのリボンをほどいて箱を開けてみると、ピンク色の小さなチョコレートが2つ入っていた。
「チョコ?」
「うん」
「こんな真夜中に?」
まりあは言葉とは裏腹に飛びっきりの笑顔を直人に見せた。
「たまにはいいんじゃない?」
「いただきます」
「どーぞ」
まりあはチョコを口に入れてすぐに目を輝かせた。
「ん~!おいしい🎵」
「そう?よかった」
「なおちゃんもどーぞ」
残りの一粒を直人の口に持っていった。
「そう?じゃあ、アーン♪」
「アーン」
「ん‼️ウマイね、これ」
優しい笑顔でモゴモゴと口を動かす直人を見ていると、まりあは堪らなくなり、自分から口づけをした。
「チュッ…」
「うわ…こんな甘いキス、初めてだ」
「なおちゃん、ありがと」
「ん…」
まりあは直人に抱きしめられながら、すっかり安心しきった様子で明け方近くまで、たわいのない話を続けた。
直人はまりあの心やカラダを癒すように、アザだらけの両腕を擦りながら優しく耳を傾けた。
つづく
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2019.02.05 00:11
2019.02.04 13:58
2019.02.04 03:32