三代目❤夢小説 『NAOTO編64』
「直己、どうした?」
『酷く慌ててどこかに出掛けたってマネージャーに聞いてな。今どこだ?』
「心配してくれてたの?サンキュー」
『なんかあった?』
「うん、直己からさ、微妙にタイミングのズレた着信がさ、もしなかったとしてもね」
『え⁉︎』
「未遂で終わってたよ」
『なんの話してんだ?色恋沙汰か?』
「まぁね。東京に帰ったら話すから、朝まで付き合え」
『構わないけど、今どこにいる?』
「沖縄」
『そっか』
『刃傷沙汰になりそうなら、東京に帰ってからやれよ』
「なにそれ?」
『すぐに助太刀に行くから、俺の到着が間に合う距離でやってくれ』
「直己…まさか俺のこと」
『勘違いすんな。メンバー愛だ』
「知ってる。てか、何と勘違いするって?」
『そこ掘り返さなくていいから』
「直己?」
『ん?』
「多分…いい意味でも悪い意味でも、近々呼び出すかもしれないよ」
『そっか』
「うん」
『真夜中でも飛んでってやるよ』
「…ありがとな」
直己と通話しながらコンビニの中を歩き、ある商品の前で立ち止まった。
「なぁ」
『どうした?』
「バレンタインってさ。別に男から渡してもいいんだよね?」
『最近は男からってシチュエーションもあるみたいだな』
「だよね、俳優の竹内くんが言ってるの見たことある」
『ただし、本番はまだずっと先だぞ』
「渡したくなった日が、その人にとってのバレンタイン…ってのもありじゃない?」
『確かに、一理あるな』
「甘いものって、どんなに落ち込んでたり、不安な時でも、口に入れると落ち着くことあるもんね」
「おし!これ買って帰ろ」
『なんだ?不安なことでもあんのか?』
「俺?いや、俺じゃない」
『…やっぱり誰かと一緒にいるんだな?』
「まぁね」
『俺の知ってる人か?じゃなかったら、今度紹介しろよ』
「もちろんだよ。未来もずっと家族ぐるみで付き合っていくんだよな、俺ら」
『そうさ、だからいつでも頼ってくれよ』
「ありがとね、直己」
電話を切ってから、直人は小さなパッケージに入ったイチゴのチョコレートを購入した。
レジを済ませるといいタイミングで、まりあからLINEが入った。
つづく
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2019.02.02 08:47
2019.02.02 07:00