『W旦那+(プラス)』 はじめてのおつかい40 三代目妄想劇場 特別編
「テンションフルー!!!!!」
リビングのソファーで健二郎扮するADが隆臣と陽翔の隣に座り叫んでいる。
隆臣「きゃははは♪」
陽翔「面白ーい!!!」
隆臣「もっかいちて!」
健二郎「よろこんで‼」
「テンションフルー!!!!!」
隆臣・陽翔「きゃはは♪」
隆二「あんまり調子にのってるとボロが出るぞ 笑」
本物のADが隆二のそばに来た。
AD「あの…ケーキの箱を開けるときにカメラ回してもいいでしょうか?」
隆二「あ‼そーですね💦今から箱を開けてみるのでカメラどーぞ‼」
隆二「臣、ケーキ冷蔵庫だよね?」
臣「ん」
すぐに隆臣が反応した。
「イチゴのケーキ食べたぁい!!!」
隆二「すぐに用意するからね」
隆臣「やったぁ!!イチゴいっぱいよ、ひーしゃん」
陽翔「ひなた、イチゴ大好きぃ❤」
隆臣「しょーなの?パーパ、ひーしゃんと食べるの♪」
隆二「もうちょっといい子で待っててね」
隆臣・陽翔「はぁい♪」
隆臣「おいちゃん、もっかいちて♪」
健二郎「よろこんでぃ!!!!」
健二郎が猪木のような受け口(うけぐち)をしてソファーから立ち上がり、「テンションフルー!!!!!」を繰り返す。
隆臣「ヘンテコね🎵」
陽翔「おもしろーい♪」
隆二がダイニングテーブルの上にケーキの箱を置き、カメラマンもスタンバイした。
赤ちゃんを抱いてダイニングの椅子に座っている陽翔の父が、心配そうな表情で箱を見ている。
隆二「どれどれ…ジャーン!!!」
隆二がゆっくり中身を出した。
カメラマンもケーキにズームした。
隆二「お?端の方が少し崩れてるだけで、ほとんど無傷だ」
「本当だ!良かったぁ💦」
陽翔の父もホッと胸を撫で下ろした。
隆二「臣、切り分けるからお皿出して」
臣「おう」
隆二「たっくんと陽翔くんにはご褒美で大きめに…あとは薄くカットして全員に渡るようにしよ」
ELLY「何等分するの?俺が切ろうか」
隆二「じゃあ器用なELLYに任せよっかな」
隆臣と陽翔がやっと健二郎を解放して、ELLYの側にやって来た。
隆臣「エリたん、イチゴはひーしゃんといっちょにしてね!」
ELLY「え?スポンジの中にもぎっしり入ってるけど、イチゴの数は一緒がいいの?たぁ坊」
隆臣「そーよ!いっちょね♪」
ELLY「ラジャ…結構テクニックいるぞ💦これ…」
隆二「たっくん、あんまりELLYを困らせちゃダメだよ」
隆臣「だってぇ…」
陽翔「たぁくん、陽翔ちっちゃくてもいいよ」
隆臣「ダメよ!いっちょがいいのよ」
テーブルの上に顔を乗せて、ケーキをカットするELLYの手を二人が真剣に見ている。
ELLY「プ…プレッシャー💦」
隆臣「たぁくんのがイチゴ多かったらひーしゃんにどーぞしゅるね」
陽翔「陽翔もたぁくんに分けてあげるね」
ELLY「うへぇ💦手が震える」
カメラマンは隆臣と陽翔のアップを撮った。
臣「俺たち大人と違って、子供達の成長は早いから、この瞬間もきっといい記録になるんだろな」
隆二「そうだね」
カメラマンは最後に子供達を優しく見つめる直己と健二郎、ケーキと格闘中のELLY、そして笑顔の臣と隆二を撮影した。
隆二「たっくん、もうおつかい行かないの?」
隆臣「ケーキ食べたらひーしゃんといっちょに、ニャーにゃとあしょぶの」
隆二「パーパ達のリップとのど飴は?」
隆臣「ちゅぎにしゅるよ!いーでしょ?おとーしゃん」
臣「カサカサって言うなよ 笑」
隆臣「わかんなーい」
臣「マジか?」
隆二「じゃあ、たっくんのおつかいは…」
P「これで終了ですね 笑」
臣「放送はいつですか?」
D「年明けの3日、ゴールデンタイムに放送予定です」
隆二「なんか中途半端なおつかいになっちゃってすみません」
P「充分ですよ!隆臣くんならではの楽しいおつかいでした。是非、続編もオファーしたいくらいです」
隆二「そういってもらえると嬉しいです」
臣のiPhoneが鳴った。
隆二「ん?誰から?」
臣「がんちゃんからLINE…」
隆二「なんて?」
臣「理愛が産気づいて病院に向かったって」
臣の言葉を聞いて、直己と健二郎が集まってきた。
直己「そうか」
ELLY「いよいよだね♪」
健二郎「俺たちの」
臣「三代目の子供が…」
隆二「また誕生するね」
完
来年は『W旦那+(プラス)』新生の章をお届けする予定です。
今年一年、妄想ストーリーをご愛読いただき
本当にありがとうございました。
どうかよいお年をお迎えください。
来年もまた、三代目と共に✨
18コメント
2018.12.31 23:48
2018.12.31 18:33
2018.12.31 11:17