『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI45 三代目妄想劇場ショートストーリー
「少し家族で話し合いたいので、うちの隆臣見ててもらえますか?」
女性の母に少しの間隆臣と遊んでいてもらうように隆二からお願いした。
すぐ目の前には警察官もいる。
いや、もしいなかったとしても、この老母が隆臣に何かするとは思えなかった。
「私で…いいんですか?私は加害者の…」
隆二は、しーっと優しく言葉を遮った。
「隆臣の前でその話は…」
笑顔で依頼する。
隆二は隆臣と目線が合うように屈んで、頬を撫でながら話しかける。
「たっくんがさっき臣といた向こうの椅子で
パパ達大事なお話してくるから、ここで一緒に待っててくれるかな?」
「ばーばといるの?いーよ♪」
「じゃあ、よろしくお願いします」
女性の母に隆臣を託した。
臣もなんとなく状況を察したのか、何も言わず見守っている。
「…たぁくん、ばーばと一緒に遊んでようね」
母は涙をこらえて、隆臣の両手をとった。
「ばーばとブーブー🚙しゅるの♪」
「あら、カッコいい車ね…」
「あのねぇ、しゃんだいめっていうのよ♪」
「…いい名だねぇ、たぁくん」
その様子を見て、警察官が何か言おうとしたが、隆二が静かに制した。
「ご心配なく」
「ですが…」
「大丈夫ですから」
警察官は納得いかない様子だったが、すぐに定位置に戻った。
「じゃあ臣、向こうで話しよう」
「ん…」
つづく
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2018.09.15 06:05
2018.09.15 06:00
2018.09.15 05:57