ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission 8-⑫
そんなことが頭の中を駆け巡っていると、男がまた唇を重ねてきた。
しっとりと包み込む。
強引じゃなく、
誘うように、
慰めるように、
柔らかく俺を包みこむ。
こんなキス…生まれて初めてだ。
その先の扉を…開いてみたくなる。
絶妙なタイミングで男の舌が俺の唇をこじ開けた。
待っていたかのように、俺も男の動きに合わせた。
甘くて…溶けていく。
自然にベッドに横たわり、男と手を絡ませる。
真剣じゃないなら…
しばらくこの男と、恋愛ごっこも悪くないんじゃないか?
それで心が満たされるなら…
「クレナイ…って呼べばいい?」
「恭介でいいよ」
「いつ別れようって言うかもしんないけど、それでもよければ…」
「私…いや、俺もその方が都合がいい」
「そっか…」
「じゃ…いいんだな?」
YESという代わりに俺の方からキスを交わした。
ハッキリした意識の中で、
そのまま恭介と結ばれた。
to be continued…
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2018.08.26 00:27
2018.08.25 23:36