『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI24 三代目妄想劇場ショートストーリー
SWAY「この街のどこかに…」
臣「隆臣がそこに?」
臣が待ちきれずにSWAYに問いかけると、
ソファーにいる直己が言った。
直己「臣!!集中しているから静かに」
臣「あ…すみません」
ダウジングはそれを持つ者と共鳴したときに、潜在意識が告げるメッセージである。
SWAYは自分の潜在意識に問いかける。
しばらく沈黙があった。
ペンジュラムはゆっくり回転し続けている。
SWAYは眉間にシワを寄せ語り始めた。
「大体の場所はこの辺りのようだけど、反応があるのはかなり広い範囲だ」
臣「もう話しかけても大丈夫?」
SWAY「いいよ」
臣「どこの家とか特定はできないの?」
SWAY「それは難しいね」
臣はペンジュラムが回転している下の地域をじっと見ている。
臣「この辺りをしらみ潰しに調べるしかないか…」
ELLY「臣、人が足りないなら幾らでもかき集めるから」
臣「うん…ありがと」
SWAY「ただ100%とは言えないんだ」
「俺も隆臣くんに無事でいて欲しいと願う気持ちがあって…」
「その強い思い入れにペンジュラムが影響されることもある」
臣「…それでも、何もしないで手を駒根いて待ってるよりかはずっといい」
臣の目に宿った強い光を見て、SWAYは深くうなずいた。
つづく
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