『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI23 三代目妄想劇場ショートストーリー
SWAY「隆臣くんの生年月日は?」
臣が口頭で伝えた。
リビング中央に置かれたテーブルの上に、自宅周辺の大きな地図を広げ、その真正面にSWAYが正座をしている。
両手を合わせて精神統一をはかる。
当事者である臣だけがすぐ隣にいて、直己や他の者達は、少し離れたソファーに並び、固唾を飲んで見守っている。
「では、始めます」
SWAYは首にかけていた水晶のペンジュラム(振り子)を取りだし、地図の上にかざした。
隆臣の消息が途絶えた、あの公園の上に持っていった。
ゆっくりと周辺を探るようにペンジュラムを動かす。
特に反応はない。
臣は地図の上をゆっくり移動するペンジュラムの先を、祈るような眼差しで凝視している。
臣「…どうかな?」
SWAY「今のところ反応はない」
公園から一キロ離れたとある町の上に差し掛かった時だった。
それまで動きのなかったペンジュラムが大きく右に回転し始めた。
つづく
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2018.08.15 00:17
2018.08.14 13:20