『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI21 三代目妄想劇場ショートストーリー
「るーたん?」
隆二がうっすら目を開けると、
お団子ヘアに大きなピンクのリボンをつけた乃愛が覗きこんでいる。
「おっきした?のあ、きたよー♪」
大きな目をキラキラさせて、紅葉のように
ちっちゃくてぷにぷにした手で隆二の左手を握りしめている。
「おれ…夢見て…」
隆二がゆっくり上体を起こしてみると、
乃愛を膝に乗っけて臣が座っている。
「おみ…」
「熱も下がったし、もう大丈夫だな」
「おれ…寝てたんだ」
「たっくんは?見つかった?」
「いや、まだ…」
「そっか…」
「でもな、乃愛が…な?」
「あい‼臣たん♪」
乃愛は臣の大きな手のひらにタッチすると、すぐに隆二の目の前に顔を向けて、首を傾げてニコッと笑ってみせた。
つづく
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2018.08.07 08:02
2018.08.07 05:07
2018.08.07 04:53