三代目❤夢小説 『NAOTO編31』
遅い時間にもかかわらず、カフェはかなり混んでいて、二人はカウンター席に横並びに座った。
「まりあちゃん、手ぇ見せて」
「…やです」
「普段の俺ならきっと、人の嫌がることは絶対しない、だけど…」
「何故だろう?君のことほっとけないんだ」
「直人さん…」
直人は優しくまりあの手を取り、片方の袖をめくった。
白くて滑らかな肌に不釣り合いな、
赤黒く変色したアザが無数にある。
まりあは俯いて目を閉じた。
「これは…DV?」
「DV?…いえ、殴られたりとかはしてません」
「じゃあ、どうやったらこんなアザが?」
「彼は…私をとても愛してくれて…」
「愛されすぎて、それがいつからか束縛に変わって」
「…嫉妬するんだね?」
「彼以外の男性と話をしたりするだけで…機嫌が悪くなります」
「それで?」
「力を入れて腕を掴んだり、時にはつねったり…」
「それをDVって言うんだよ」
まりあは直人の目を真っ直ぐに見つめた。
つづく
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2018.08.07 03:45
2018.08.07 00:53