『W旦那+(プラス)』 TAKAOMI⑧ 三代目妄想劇場ショートストーリー
「俺たちも手分けして探します!」
劇団の啓太と伸之が前に出た。
「俺らも、なぁ!」
SWAYがKAZUKIに声を掛けた。
「もちろん!」
まりあも輪の中に入ってきた。
「…私も、一緒に探します」
直人はみんなの顔を見渡して言った。
「式も始まることだし、これだけの人数がごそっといなくなるのも…」
「直人の言う通りだ。とにかく俺ら三代目のメンバーだけで公園に行って、また後で連絡するよ」
直己の提案に直人も頷いた。
「わかりました!連絡があればすぐに向かいます」
KAZUKIとSWAYがそう答えた。
「がんちゃんとELLYがまだ着てへんな」
健二郎が言ってすぐにSWAYが返した。
「到着したら俺らから伝えます」
更に啓太が直己にくらいつく。
「探すなら少しでも人数多い方が…
やっぱ俺らも連れてって下さい!
なぁ!伸!」
「そうですよ!俺からもお願いします!」
直己が答える。
「それじゃ、分乗してくれ」
「はい!」
啓太と伸之は顔を見合わせて頷いた。
「そろそろ式が始まりますので、関係者の方は中にお入りください」
式場の係員が告げた。
「仲人されてるHIROさんには、後で俺らから知らせます」
D.lのメンバーは式場に入っていった。
分乗して車に乗り込む中、ポツンと
隆二の頬に雨粒が落ちてきた。
真っ黒な雲がみるみるうちに空を埋め尽くす。
「急ごう!臣と隆二、先に乗って!」
直人が車のドアを開けて誘導する。
「隆二!ほら…」
臣が隆二の腕を持ち引き寄せた。
「隆臣…やだよ」
後部座席で隆二は顔を隠し、嗚咽を漏らした。
つづく
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2018.07.24 14:07
2018.07.24 14:05
2018.07.24 13:38