三代目❤️夢小説(臣隆編third)20 カウントダウン

「あれ?出ないな…帰ってるはずなのに…」



『お客様のお掛けになった電話番号は電波の届かない所にあるか…』



「嘘だろ…」



「凹むわ…マジで」



すぐに隆二のiPhoneが鳴った。



『もし、電話した?』



「したよぉ!なんですぐ出てくんないの?」



『あ~…ごめんごめん‼ちょっと手が離せなかった』



臣の声に混じって女性の声が聞こえた。



「あれ?誰かいるの?」



『ん?いるわけねーし…TVの音だろ?』



「怪しい…」



『は?…疑ってんのか?』



「うん、もしかしたらって…」



『そんなに心配なら、自分の目で確認すれば?』



「え?今から来いってか?」



『ん』



「駄目だよ、明日ライブだし…朝早いんだ」



『だよな』



「…臣、見に来てくれるんでしょ?」



『どーしよっかな?わかんない』



「なにそれ?冷た…」



『見に来て欲しいんなら素直にそう言えよ』



「出たよ…」



「俺ら同い年なんだよ。つーか、何ヵ月か俺のが上だっつーの」



『だから、なに?』



「上から目線やめろ」



『じゃあどう言えばいいんだよ』



『必ず見に行くから頑張れよ!…くらい言えない?」



『アハハ…やだよ!ムダに熱いの』



「…わかったよ、もう言わなくていい」



『ん?怒ったのか?』



「別に」



『なぁ?』



「ん?」



『のど大丈夫か?』



『リハし過ぎて痛めてんじゃないの?』



「大丈夫だよ、これしき」



『なぁ…隆二』



「ん?なんだよ」



『離れていても、いつも一緒だから』



「……」



『俺も一緒にステージにいると思って、頑張れよ』



「おみ…」



「やべぇ」



『どした?』



「キュンとした」



『へ?』



「やっぱ少しだけ顔見に行っていい?」



『しょうがないなぁ…ったく』



つづく








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