『W旦那+(プラス)』 the "no" phase25 三代目妄想劇場ショートストーリー
サッカーボールを手で操りながら、臣はベッドルームで寝そべり隆二を待っている。
子供部屋に行ってから30分ほど経つが戻ってこない。
臣は起き上がり、ベッドサイドに置いてあったビールを一口飲んだ。
「おっせーな、風呂入ったのか?」
痺れを切らして、子供部屋をのぞいて見た。
柔らかな間接照明の中、ふかふかのベッドで隆臣がスヤスヤ眠っている。
隆臣を囲むようにハムスターやアンパンマン、車のオモチャが置いてある。
壁を見ると、薄汚れてきたパンダリュックが掛けてあった。
「おやすみ…」
臣は笑って静かにドアを閉めた。
つづく
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