『W旦那+(プラス)』 the "no" phase⑭ 三代目妄想劇場ショートストーリー
「あー❗おとぉしゃーん」
滑り台を降りたところで、隆臣が公園の入り口から入ってくる臣の姿を見つけた。
ととととと💨と一生懸命走って臣に駆け寄ると、その勢いのまま高く抱き上げられる。
「きゃああ!!!たかぁーい🎵」
公園内にいたママたちは、化粧が崩れてないか慌てて鏡を見たり、急に水筒のお茶を飲みだしたり落ち着かない。
周りの変化を見て、健二郎は思った。
(ま、そーなるわな…)
(この気温で、なんであんなに綺麗な顔しとんのやろか?)
(俺見てみ、汗だくやで 笑)
健二郎は、キラキラした笑顔で隆臣を高い高いしている臣を眺め、やっかみではなく素直にそう感じていた。
(あー…たっくん、キス攻めにおーてる💧)
「きゃあ!おとーしゃん❗くしゅぐったい~
いやん🎵」
健二郎だけでなくママたちも、絵になる親子がじゃれあう様子をぽーっと見ている。
「いっぱい汗かいて、健ちゃんと何してたの?」
「あのね!きちちゅくって、だるましゃんして、シューしたの」
「うーん、だいたいわかった 笑」
「おやつ食べた?」
「食べたよ!プリン🍮とね、じゅーしゅ🍹」
「たぁくんちっちゃいの、けんちゃんはね、おーっきなプリン🍮よ」
「そっか、健ちゃんにありがと言ったか?」
「ごちしょーしゃまちたよ🎵」
「そっか」
「おとうしゃん、パーパは?」
「隆パパはね、保育園見に行ったよ」
「ほいっけん?」
「そう❗隆臣もまた一緒に見に行こうな」
「ひーしゃんのとこね」
「そうそう、陽翔くんがいるとこ」
「おとうしゃん、もう今日は終わり?」
「ん?終わったよ」
「どこも行かない?」
「ん、ずっといるよ」
「やったぁ🎵じゃあたぁくん、シューしてくるよ!」
「いいよ、行っといで」
滑り台の方から太陽が呼んでいる。
「たぁくん!シューしないのぉ?」
「しゅるよー‼待ってね」
隆臣は臣の手を離れ、滑り台に駆け出していった。
途中でベンチに座った健二郎と軽くハイタッチした。
ゆっくりと臣が健二郎の元に歩いていく。
「健ちゃんいっぱい遊んでもらって、ありがとね」
「相変わらずのイケメンぶりやな!臣ちゃん 笑」
「なに?急に 笑」
「やっかみちゃうからな!」
「へ?」
「隆二は?」
「撮影終わってから直人さんと保育園見学に行ったよ」
つづく
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2018.06.07 07:56
2018.06.07 06:55