『W旦那+(プラス)』 the "no" phase⑬ 三代目妄想劇場ショートストーリー
健二郎と隆臣が行くより先に、見かねたママたちが注意をしようと男の子に近寄りかけた。
すると、どこからともなくたたたたと太陽が走ってきて、男の子の真横に立った。
「あのね!みんな待ってるから、そこ入っちゃダメだよ!」
「どーして?」
「順番でしょ?」
「一番後ろに並ぶの!」
「どこ?」
「こっちだよ」
太陽は男の子と手を繋いで、列の後ろに連れてきた。
「ごめんなさい」
「もうしなかったらいいよ」
「おーっ✨太陽くんスゲーな!健ちゃんの出る幕ないやんか」
「しゅごいの?」
「かっけーな」
「かっけー?」
隆臣は健二郎の手を離れ、とととと💨と太陽の所まで走っていった。
「たぁくん?」
「たいようしゃん、かっけーって!」
「かっけー?ありがと🎵」
「どーいたまして」
男の子が太陽に尋ねた。
「ともだち?」
「そーだよ!ともだちのたぁくん🎵」
隆臣は太陽を見て、
「ともだちなの?」
「そーだよ!さっきなったの」
「しゅごいねー✨」
すると隆臣自ら大きな男の子を見て話しかけた。
「お名前は?」
「武(たけし)」
(ウソ…ジャイアンの本名と同じやんか)
「たけし?」
「そーだよ」
「しゃんだいめじゃないの?」
「しゃんだいめ?なにそれ?」
(アカン…もう限界やな💧)
つづく
7コメント
2018.06.06 11:34
2018.06.06 10:51
2018.06.06 07:51