『W旦那+(プラス)』 the "no" phase⑦ 三代目妄想劇場ショートストーリー
「けんちゃん‼みんなであしょぶの」
「おー✨たっくん、ええ傾向やな!
っしゃー!みんなおいで🎵」
2~5歳位までの子供たちが健二郎の周りに集まってきた。
「みんななにして遊ぶ?」
「だるまさん!」
「だるましゃん?」
「そっか、たっくんやったことないもんな」
「ほな、だるまさんするで!健ちゃんが鬼するからみんなちょっと待ってや」
健二郎は虫取網の棒の先端で、地面に線を引いた。
「はい、みんなこの中に入っといで」
十数人の子供たちがわらわらと陣地の中に入ってきた。
ママたちは遠巻きにニコニコしながら見守っている。
「みんな入ったかぁ?」
「はぁーい🎵」
「うわっ💦たっくんえらい近いなぁ…」
「もうちょっと健ちゃんから離れた方が後々ええで」
「そーなの?」
「たぁくん、太陽と一緒にいる?」
「いーの?」
「いーよ🎵」
隆臣はととと💨と太陽の側まで移動した。
「離れたか?んじゃいくで!」
「健ちゃんが、はじめの第一歩!…って言うたら一歩だけ進んでええよ!」
「はーーい!」
「はじめの第一歩!」
子供たちはそれぞれ、横に移動したり、後ろに下がったり、手を繋いだり好きにしている。
「…うん、まぁええか 笑」
隆臣を見ると、太陽とひっついて、二人してクスクス笑っている。
健二郎は少年の笑顔を見せた。
「ほな、ええか?いくで」
「だーるまさんが転んだ‼」
つづく
3コメント
2018.05.31 11:20
2018.05.31 11:17
2018.05.31 06:27