ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission6-⑮
海が見渡せる高台に車が2台とまっている。
一番いいポジションにいるオープンカーがギシギシと上下している。
斜め後ろにとまっいる車で恋人同士が愛を語るでもなく、じっとその動きを見ている。
「す…スゴくない?」
「もう30分位あの調子だよ💧どんなカップルが乗ってんのか興味あるな」
そう言うと男はドアを開け、外に出た。
「ちょっと!やめた方がいいって💦」
「しーっ!」
足音を立てずオープンカーの近くまで来ると、いきなりムクッと男が上体を起こした。
「なんか用か?あ!?」
オープンカーの男は上半身裸で、海とは逆の方向を向いている。
「ひっ…」
「見世物じゃねーぞ、さっさと失せろ‼」
真っ黒なサングラスを掛けてはいるが、眉間にグッとシワを寄せて凄む顔は、一瞬で男をびびらせた。
「ひぇー!!!…ごめんなさーい💦💦」
慌てて自分の車に戻り、急発進で去っていった。
サングラスの男はチッと舌打ちして、車を目で追った。
「RYUJI…なにケンカ売ってんの?…続きを…」
「…ああ、悪かったな、おみ」
to be continued…
次回、pixiv限定公開になります。
4コメント
2018.05.24 16:12
2018.05.24 13:55
2018.05.24 04:45