三代目❤夢小説 『NAOTO編4』
「あれ?確か、まりあ先生ですよね?」
数日後、直人がクリエーティブディレクターを務める「STUDIO SEVEN」のショップで二人は再会した。
「あ!直人さん、先日は失礼しました💦」
まりあは被っていたキャップを取り、赤い顔をしてペコリと頭を下げた。
「何も失礼なことなんて…」
「それより、ご来店ありがとうございます」
「あ…は、はい!こ、こちらこそです!」
緊張しているのか、動きも会話もぎこちない。
直人はクスッと笑って言った。
「なにかお探しですか?」
「あ、パーカーをお探しです!…あれ?」
保育園でテキパキ対応していたイメージとはかけ離れていて、カチコチに緊張しているまりあに親近感を覚えた。
「オススメのがあるので、こちらへどーぞ!」
「はい」
手と足が同時に前に出ているのを見て、直人が声を出して笑った。
「なにか変ですか?」
「ご案内する前に、ちょっと付き合ってもらえますか?」
「え?どちらへ?」
「サインもお渡ししたいので、そこのカフェに行きましょう」
「いいんですか⁉︎」
まりあは大きな瞳をキラキラ輝やかせた。
直人は笑顔で人差し指を立てた。
「但し条件があります」
「はぁ…」
「ここからは敬語なしにしましょう」
「…わかりました」
「じゃ行こっか?」
直人はショップのスタッフに声を掛けた。
「ちょっと出てくるからね」
「はい!いってらっしゃいませ!」
「どーぞ」
先にショップのドアを開けて待っている。
「…レディファースト、直人さん素敵です」
「そう?ありがとう!」
二人がショップを出た後、スタッフ同士が話しをする。
「今のお客様、広瀬すずに似てなかった?」
「シンプルでボーイッシュなコーディネートだったけど、かなり美人だったね」
「直人さんがお客様をお茶にお誘いするなんて、初めてだよね」
「うん。凄くお似合いだし、羨ましいね」
「おしゃべりはその辺にして、店内のクリーンネスチェックお願いしますね!」
別のスタッフが声を掛けた。
「はい!すみません💦」
店内で商品を見ていたファンらしき女性客がため息をついた。
「NAOTOさんと一対一でお茶だって…羨ましい!」
「近くで顔見れただけでもサイコーだよ!」
「そーだね!」
羨ましがっていた女性が外を見て言った。
「え⁉︎うそっ!ヤバーい‼︎直己さんとがんちゃんだ‼︎」
「嘘っ!どこどこ?…きゃっ‼︎ヤバーい‼︎どーしよー‼︎」
小林直己と岩田剛典が変装もしないで、ショップに入ってきた。
つづく
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2018.05.20 01:52
2018.05.20 01:29
2018.05.20 01:18