ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission5-⑥
臣のマンション。
帰宅してすぐにカプセルが設置してある部屋を覗いた。
「RYUJI?いるの?」
真っ暗な室内に置かれたカプセルの下半分が白く光を放ち、起動音が聞こえた。
ウィーンと音を立てて、上部がスライドした。
ムクッと起き上がったRYUJIは、上半身ハダカで、白い半パンを履き、ヘッドホンをつけている。
「帰ってたんだ。シャワー浴びてくるから、一緒にメシにしよ」
「ただいまのキス、必要なんじゃねぇの?」
「…いきなりも、な」
「なに照れてんだよ」
RYUJIはカプセルに座ったまま、人差し指で臣を誘っている。
臣は革ジャンを脱ぎ、RYUJIの前に立った。
RYUJIのヘッドホンを静かに外す。
「いつもなに聴いてんの?」
「ん?…ブルーノ・マーズ」
「いい趣味してんじゃん」
臣がRYUJIの頬を軽く撫でた。
「この肌の質感…お前のBOSSって、やっぱスゲーんだな」
「夜のBOSSはオメェだろ?」
「そうだな」
臣がRYUJIの顎を持ち上げた。
「…ん?どうした?顔に小さな傷が
いくつかあるぞ」
「ああ、昼のmissionでちょっとな…」
「昼間何やらされてんの?」
「夜のBOSSには関係ねぇことだろ」
「……」
「中身は機械なんだ。これくらいの傷、どってことねーよ」
「キスの前にそれを言うなよ…ムードぶち壊れるだろ?」
「ムードねぇ…で?ヤンねぇのか?」
「黙ってろって…」
臣からRYUJIの唇に軽くキスをした。
RYUJIの瞳が赤く変化した…
to be continued…
いつもご愛読ありがとうございます。
次回、
ヒューマノイドロボット『RYUJI』
Night care5-⑦はpixiv 限定公開 R18指定になります。
よろしくお願いします。
8コメント
2018.05.03 11:06
2018.05.03 10:59
2018.05.03 10:49