『W旦那+(プラス)』The first time the zoo⑭ 三代目妄想劇場ショートストーリー
直己「しゃんだいめ、教えたの健二郎だろな」
直人「あー、言えてる‼魚🐟の名前教えないだけ、まだマシかもね」
すぐ近くの物陰に隠れて、臣と隆二が様子を見ている。
隆二「どう?たっくん泣いてない?」
臣「ぜーんぜん、陽翔くんときゃっきゃ言って遊んでるよ」
隆二「…たっくん、もうパパいなくても大丈夫になったんだ」
臣「極端だな。いい兆しだって言ってんのに」
隆二「いつか俺らを必要としなくなる時が来るって思うと…」
臣「たまんない?」
隆二「ん…」
臣「お前を必要としてるの、隆臣だけじゃないけど?」
臣が隆二を引き寄せた。
隆二「…おみ」
臣「ここだったら誰にも見つからないね」
臣が唇を合わせてくる。
しっとりと包み込む。
臣「俺は卒業しないから、な」
隆二「おっきなBebyがもう一人いるの忘れてた」
臣「一番忘れちゃだめだろ…」
隆二「…ん」
隆臣という得難い宝物を手にしてから、一層二人の絆が深まっている。
いつか隆臣が一人立ちしても…
二人の愛が覚めることはない。
何度も口づけを交わしながら二人同時に、大人の階段を登り始めた隆臣のことを考えていた。
つづく
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2018.05.02 12:59
2018.05.02 12:24
2018.05.02 11:32