『W旦那+(プラス)』番外編⑳ 三代目妄想劇場
翌日の朝、剛典と理愛が二人で乃愛を迎えに来た。
理愛「お世話になりました。ご迷惑だったでしょ?」
隆二「いや、賑やかで楽しかったよ」
隆二は嘘をつけない。
きっと笑顔も引きつっていたかもしれない。
剛典「乃愛、また隆二さんを困らせる事言ったんじゃ?」
隆二「大丈夫、何も言ってないよね。乃愛」
隆二が乃愛のほっぺをツンツンした。
剛典に抱かれた乃愛はニコッと笑って言った。
乃愛「たぁくんのパパは、臣たんのお嫁たん」
隆二はドキッとした。
「乃愛…」
剛典「もう…このおませさん…誰に似たんだろ?」
剛典が困った顔をして理愛に視線を送った。
理愛は優しい母の笑顔を見せて言った。
「大丈夫。乃愛は賢い子だから、その内ちゃんと理解できるはず…」
剛典「そっかなぁ…ねぇ?乃愛は誰のこと好きなの?」
剛典の問いかけを聞いて、なぜか隆二の鼓動が早くなった。
乃愛「えっとぉ、乃愛はねぇ、たぁくんがしゅき」
剛典「あれ?じゃあじゃあ、誰のお嫁さんになるの?」
乃愛「んー…わかんなぁい」
剛典「昨日と言ってることが違う」
理愛「乃愛は偉いね」
理愛は全てを理解した様な笑顔で、乃愛の頭を撫でた。
理愛「じゃあ、失礼します」
乃愛「たぁくん、またね」
隆臣「バイバイのあ♡」
乃愛「臣たん、またね」
臣「ん!また遊びにおいで」
そのまま剛典に抱かれて歩き出した。
剛典の肩越しに乃愛が小さく手を振っている。
隆二(あれ?俺には何もなし?」
つづく
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2018.04.14 23:59
2018.04.14 23:25