『W旦那+(プラス)』番外編⑲ 三代目妄想劇場
「乃愛は…高度な文明を持った宇宙人の血を引く子供だろ。ひょっとしたら乃愛自身の意思でお前に夢を見させたのかも知れないな」
「臣…俺、乃愛が成長して告白してきたら…断る自信がない…」
「マジで?俺はどーすんだよ」
「……」
「しっかり繋ぎ止めておいてよ」
「鎖でもつけとく?」
「そんなんじゃなくて…」
「毎日俺を愛してくれれば…」
「そうしたら、誰が告ってきても、断れるか?」
「うん…」
「ホンとかよ?」
「うーん、わかんない」
「こら…」
臣がキスをした。
「たっくん、寝た?」
「寝た」
「どこでする?」
「どっちも子供達に占領されてちゃ、リビングしかねーな」
「おしっ!行こう」
子供部屋を出るとき、臣は寝ている乃愛の方を見た。
バイキンマンのぬいぐるみを抱えて、幸せそうに眠っている。
(隆二とのデートは夢の中だけでね…乃愛)
(たとえ相手が乃愛でも、これだけは譲れないんだよ)
「ん?臣、どうした?」
先に廊下に出ていた隆二が振り返った。
「ん?いや…なんでもない」
臣は後ろから隆二を抱きしめた。
隆二の耳たぶを甘噛みする。
「臣…くすぐったい」
二人が出ていった後、乃愛の頬にキラキラした光が落ちた…
「るーたん…バイバイ」
つづく
4コメント
2018.04.14 00:47
2018.04.13 23:50
2018.04.13 23:47