『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編「三日遅れの七夕⑪」
「ふぁああ🥱ᐝパーパ、とーしゃん…廉からお電話でし📞」
真っ赤なアンパンマンのパジャマを着た隆臣が目を擦りながら、電話の子機と枕を一緒に片手で持って、突っ立っている。
そのパジャマの赤があまりにも鮮明過ぎて、酔いも欲も一気に醒めた。
隆二は慌てて臣を引き離した。
臣「おい💦何も突き飛ばさなくても」
隆二「突き飛ばしてなんかないやい!
たっくんにびっくりして離しただけだい!」
臣「何、焦ってんの?言葉がヘンテコだぞ 笑」
隆臣「さっきからずっとテレフォン鳴ってるのにぃ…ふぁああ😪まぁた(๑˘ ³˘๑)チュ~♡ってしてたのね!おしゃけ🥃プンプンだし😠」
隆二「たっくん、違うよ💦臣がパーパの目に入ったゴミを取ろうとしてただけだよ」
臣「あん?なぜそこで誤魔化す必要があんだ?」
臣は片方の眉だけ釣り上げ、隆二を一瞥してから言った。
「隆臣の言う通りだよ。子供達が寝たからチャンスだと思って、パパ達LOVEしようとしてたんだ」
隆二「こら💦バラすな!!それより電話だよ💦たっくん、パーパに子機貸してね。枕も持ってて重かったでしょ?ありがとう」
隆臣「ヘーキよ!どーじょ✋📞」
怪訝そうに唇を尖らせながら、爆発したような寝癖がついてる隆臣の髪を撫でている臣を見つつ、隆二は電話に出た。
「もしもし?廉、こんな時間にどうしたの?」
『りゅ、隆二さん…あの、そのぉ…』
「ん?なに?」
『臣さんと代わって下さい』
今度は隆二の方が怪訝そうな顔つきになった。
つづく
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