『W旦那+(プラス)』番外編⑪ 三代目妄想劇場
「パーパ…」
隆臣が目にいっぱい涙をためている。
「怖い夢でも見たのか?大丈夫…パパがそばに居るからね」
臣は隆臣の涙を脱ぐって、抱きしめた。
隆二も二人のそばにやって来て、臣の腕の中にいる隆臣にキスをした。
「臣、ここで添い寝してやって…」
「お前は?」
「乃愛のことも気になるから、見てくるよ」
「ん…」
「臣、お預けでごめんね」
二人は軽くキスを交わした。
隆二が静かに部屋を出ていくのを見届けてから、隆臣と一緒に布団の中に入った。
「パパがついてるからね。安心しておやすみ」
「はぁい…グスン」
隆臣はアンパンマンを抱き、臣の腕枕の中ですぐに眠り始めた。
臣は隆臣のおでこに唇を引っ付けたまま思った。
隆二も隆臣も…
俺の…愛しい家族…
愛し合う時間が短縮されても、
かけがえのない家族…
できれば24時間、お前も隆二も
抱きしめていたいよ…
つづく
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