ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission2-①
「サシ飯って3度目だったよな」
渋谷にある居酒屋の個室で向かいに座る臣が言った。
「サシではね」
「二人で約束してても、必ず途中から誰か加わるもんな」
臣はグラスの酒をぐいっとあけた。
「なんか気に入らないって風に聞こえる」
「気のせいだろ?」
「……」
「グラス、あければ?ついでに注文するから」
「うん…」
俺は手元のグラスに半分以上入っていた酒を一気にあけた。
バースデープレゼントは手渡した。
用は済んだ。
タイミングを見て、何か理由をつけて帰ろう。
…だけど、「サシ飯」ってなかなか切り出せない…
それが今まで臣の誘いをスルーしてきた理由でもある。
ちらっと目線を合わせると、怪しい目をして俺を見ている。
…いつから?
そんな目で俺を見るようになったんだろ?
ピコン♪とiPhoneが鳴った。
…多分、恭介だろう。
「ちょっとごめんね」
臣に断ってからiPhoneを手に取る。
臣がその手を制した…
「ダメだって言ったら?」
to be continued…
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2018.04.01 13:01
2018.04.01 12:41
2018.04.01 08:47