ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission1-⑧

直人『どうした?隆二…』




健二郎『パフォーマーに踊るなって言うたんか?』



まずい…



「mission失敗だな!すぐに回収しないと…」




俺は恭介にそう言ってベンチから立ち上がった。




「まぁ、焦るな」




恭介が俺の手首を掴んだ。




「これ以上余計なこと口走ったら、収集つかなくなるよ!」




RYUJI『わりぃ!Angelの撮影とごっちゃになっちまった‼』




直己『隆二、LAから先日帰国したばっかりで、時差ボケで間違えたんだろ?きっと』




直人『そっか…今の所、Angelのあのシーンまんまだったもんね』




健二郎『隆二!冗談キツいで!勘弁してや‼もう…』




リーダー…健ちゃんまで…




恭介が手を離した。




『そしたらもう一度最初っから通します‼』




再開した…




恭介「問題ないだろ?」





俺は立ったまま恭介に言った。




「errorじゃないの?全部想定内?」




「軽々しくerrorなんて言ってくれるな」




また…RYUJIの歌声が響き渡る…




通しの音合わせが終わり、複数の拍手がイヤモニを介して聞こえてきた。




健二郎『スゲー…本番みたいに気合い入ってたな!』




直人『臣のパートまで完璧だったね‼』




直己『隆二は確実に進化してるな‼凄い』




さっきの失言も、まるで無かったかのようだ…




恭介が静かに告げた。




「first  missionクリアだな」





to be continued…

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