三代目❤夢小説 『直己編28』
「あっ!直己さん、どちらへ?」
「すみません!次の撮影時間には必ず戻りますので」
急いで竹林の小径に戻り、彼女の後を追いかけた
ザーッと長めの風が吹き抜けた
竹林を抜けると…
あの町屋があった場所には…
朽ち果てた古い廃墟が立っていた
えっ?…確かこの竹林の横に町屋があったはず…
道を間違えた?
いや、竹林の小径は一本道で脇道は無かった…
荒い息を吐きながら辺りをキョロキョロ見渡していると、
竹林の方角から浴衣を着た老人が歩いて来て、直己に声を掛けた
「どうかされたかの?」
「あの…ご老人はこの付近にお住まいですか?」
初対面なのに口をついて出た
「生まれてからずっとここで暮らしておる」
「あの…この廃墟のあった場所に、美しく手入れされた町屋はありませんでしたか?」
「はて…おかしな事を申されるな」
「この付近に町屋は無く、この廃墟にはもう100年以上誰も住んでないが?」
そんな馬鹿な…
手入れが行き届いた町屋…
坪庭が見える豊かな空間で、抹茶と和菓子もよばれ…
俺は…
幻を見たのか?
つづく
夢小説ですが、直己さん目線でストーリーが進んでいきます。
2コメント
2018.03.21 08:09
2018.03.21 07:53