三代目❤夢小説 『直己編⑳』

「それはどんな?」



「噂ですが、毎年この竹林で観光客が何人か行方不明になるとか…」



「……」



「こちらのお宅から見れば、あの竹林は庭のようなもの…もちろんご存知ですよね?」



「…ええ」



「京の都に千年住む妖怪の話ですね」



「やはり…それは昔話や伝説のようなものですか?」



「いえ…」



「そうですよね、修学旅行生となると、現在の話…」



「興味をお持ちで?」



「竹林と聞いて、すぐ貴女のことを考えました」



「え⁉それは…… 」



「もし、そんな噂があるなら、近くに住んでいて不安でしょう?」



「私のことを心配してくださるのですか?」



「もし、俺の住む町でそんな噂を耳にしたら、迷わず真相をつきとめます」



「根も葉もない噂だとしたら、住人にとってこんな迷惑な話はありませんからね」



彼女はなにも言わず、じっと俺の目を見ている




つづく





夢小説ですが、直己さん目線でストーリーが進んでいきます。



                       

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