三代目❤夢小説 『直己編⑪』
借りたものは返さなければ…
それから二日経った日の昼下がり、俺はあの古い町家の玄関先に立っていた
呼び鈴やインターホンは見当たらない
格子戸をがらがらと開けて「ごめん下さい」と声をかけた
「はーい、すぐ参ります」
廊下の奥の方から女性の声が聞こえた
古い木の匂いに混じって、香をたいているのか…心安らぐいい香りが漂っている
木の廊下を早足に玄関に向かって歩いてくる音が聞こえる
ケガの方は大したことなさそうだ…
「あなたは…」
「その節はどうも」
「いえ、こちらこそ大変お世話になりました」
つづく
夢小説ですが、直己さん目線でストーリーが進んでいきます。
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