三代目❤夢小説 『直己編⑦』
格子戸を開け三和土に入り、私をゆっくりと座らせた彼は、下駄を丁寧に揃えて置き、笑顔を見せた
「どなたかご家族は?」
「奥に父が居ます」
「そうですか、では怪我の手当てなどは心配ありませんね」
「ええ…ここまで送っていただいて、本当に助かりました」
「お茶をお入れしますので、どうぞ中へ」
「せっかくですが、これからまた撮影がありますので、俺はこれで」
「そうですか…」
「まだ何日か太秦に?」
「ええ…4~5日滞在します」
「また、ここを通られますか?」
「そうですね、撮影の合間で散歩がてらに…」
「では、後日…お茶だけでもお礼させてください」
しばらく考えていた彼は、優しく笑って言った
「そうですね、都合が良ければ…」
つづく
夢小説です。
ヒロインに名前はありません。
ヒロインになった気分で読んでみて下さい。
2コメント
2018.03.01 11:54
2018.03.01 09:25