三代目❤夢小説 『直己編③』

「お言葉に甘えて…」


その背に寄りかかると、私の足に手を添えて、彼はゆっくり立ち上がった


無意識に震えているのが彼に伝わったようで…


「俺、変なことできる人間じゃないんで…安心して下さい」


男らしく誠実な声で彼が囁いた


「はい、ありがとうございます」


彼に背負われて見る風景は、いつもとはまるで違っていた


「背が…高いんですね」


「高い所、怖くないですか?」


「ええ、平気です」


浴衣姿を見ているだけでは、わからなかった…


鍛え上げられた筋肉…


役者じゃなくて、アスリートのような体つき…


彼は鼻緒が切れた私の下駄を持って歩き始めた


つづく


夢小説です。
ヒロインに名前はありません。
ヒロインになった気分で読んでみて下さい。



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