『W旦那+(プラス)』第140話 三代目妄想劇場

隆二「…ごめん…頭の中が真っ白で…
言葉が出てこない…」




理愛「無理もありません」




「一度に沢山の情報をお伝えして、すぐに答えを出すなど、とても不可能な事です」





臣は何も言わず、理愛に抱かれた男の子の顔をじっと見ている…





理愛「記憶喪失のフリをして、5年間もお二人を騙し続けたのも事実ですし…」





「いきなりお二人の子供です…って紹介されても、頭が混乱して整理もつかないでしょう」





理愛は臣の顔を見て、悲しそうな表情を浮かべた。




「あの日…夫は独断で、サキュバスを派遣しました」




悪魔が臣に接触した日のことだろう。





理愛「想定外の事で防ぎようがなかったとはいえ、大変に申し訳ないことをしました」




直己が、臣から離脱した悪魔を斬ったあの日から、もう二年経つが、





臣の頭の中はずっと靄(もや)がかかったような状態だった。




隆二と二人でいる時も、いつも心ここにあらずで…




まるで夢の中を彷徨っているような感覚でいた…




理愛「お顔を拝見して、すぐにわかりました」




臣「……」




理愛「広臣さんはまだ…完全に戻っていないんですね」




臣は何も返さない…




ただ、自分に生き写しの男の子の目をじっと見ている…




隆二「臣…やっぱそうだったんだ…」




隆二は理愛に話した。




「日常生活やアーティストとしての活動には何ら支障はなかったんだけど…」




理愛「…大切な事を思い出せないままなんですね…お気の毒なことをしました」






隆二「臣は……もう戻らないの?」






理愛「それは…私にもわかりません」





隆二「……」




End



6コメント

  • 1000 / 1000

  • マヤ

    2018.02.16 03:51

    @KaoKao!!!こちらこそいつもありがとうございます🙏✨
  • KaoKao!!!

    2018.02.16 03:50

    @マヤありがとうございます(*´∇`)ノ💞可愛い😆💕⤴⤴
  • マヤ

    2018.02.16 03:39

    昨日アメブロで👻ちゃんからの花束💐 あれはKaokaoちゃんにです😆🎵🎵👻ちゃんは私が書いたオリジナルキャラです(*^^*)