『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編「三日遅れの七夕②」

「うーん…今、顔見れんかった。も一回こっち見て言ってみ」



「へ?」



「ライオンは俺だった!…って言ってみ」



隆二は臣の方に顔だけ向けて、笑顔で言った。



「野獣は俺だよ」



「…」



「ちょっと!なに固まってんの」



「…可愛い」



「は!?」



「”俺の隆二”サイコー…」



更に強くギュッとされた隆二は、空中に目を泳がせながら複雑な表情を浮かべた。



「そんな面と向かって言われても…」



「離さない」



「…」



ウエストと足に相方の温もりがじわじわ伝わってくると、小っ恥ずかしさも相まった隆二は、ふざけて返すしかなかった。



「ラブラブやん」



つづく



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