『Man of Destiny(運命の人)②』(続•臣隆妄想劇場125)ショートバージョン
ハワイへ向かう航空機の中で、
臣はサンセットが有名な海辺の式場を検索した。
隆二が好きなサンセットをバックに…
迷いはなかった。
ハワイに着き、運良く1組のキャンセルが出たホテルを押さえた。
その足でマリッジリングを買いに走った。
証明だけの結婚式…
せめて指輪だけは、正式なものを渡したかった。
ショーケースの中でも、一番シンプルなものを選んだ。
「メッセージはどうされますか?」
「それじゃ…」
臣はペンとメモを借り、迷うことなく
英語を綴った。
「お名前は?」
刻印する必要はなかった。
愛しい相方の名前は命に刻まれている。
ショップを後にして、すぐに現地の保健局へタクシーを飛ばした。
ハワイでの結婚許可証=マリッジライセンスの申請を行った。
申請後30日以内に書類を持参し、
現地で挙式を行えば、
正式に届出され、結婚証明書が発行される。
書類を受け取り、全ての準備を完了して、日本にいるHIROへ連絡を入れた。
HIRO「よく短期間で準備できたな」
臣「俺、命かけてますから」
HIRO「わかったわかった!」
HIRO「スケジュールの方は全て調整できたよ」
臣「お手数をおかけしました」
あまりに真っ直ぐな臣の行動に、
HIROはふと、意地悪な質問を投げかけてみたくなった。
HIRO「当日になって今市がNOと言ったら…登坂どうするの?」
臣は迷うことなく、
「心は一つなので、それは100%ありません」
HIRO「凄いな…どこから来るの?
その自信は?」
臣「俺たち、心底愛し合っているので…」
続く
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2018.02.07 17:27
2018.02.07 16:49
2018.02.07 12:01