『W旦那+(プラス)』第122話 三代目妄想劇場

ポローニアスと名乗った銀髪で青い瞳の男性は、警察庁の身元不明者リストを見て、記憶喪失の女性・理愛が自分の妻ではないかと、
臣のマンションを訪ねてきた。




リビングに臣と隆二、銀髪の男性と警察庁の係員が向かい合わせに座った。




「5年前のものですが…」




銀髪の男はスマホの壁紙を見せた。




そこには銀髪で青い瞳の美しい女性が
ひっそりと佇んでいた。




隆二「理愛ちゃんだ。間違いありません」




ポローニアス「やっと見つけた…」




男は額に手を当て、安堵の表情を浮かべた。




係員「今はどちらに?」




臣「今日は仕事に行ってます。あ…今からでも職場にご案内します」




係員「では、私の車で向かいましょう」




一緒に立ち上がり、廊下に出る。




先をいく銀髪の男は、臣でも見上げる程の長身で、190cm以上は優にある。




均整の取れたスタイルで、仕立ての良い真っ白なスーツがよく似合っている。




係員「ドア…どうかされたのですか?」




警察官らしい鋭い目で、ゲストルームの壊れたドアを見て、訝(いぶか)しげに尋ねた。




隆二「あ、いえ…鍵が壊れて開かなくなったので、力任せについ…」




係員「そうですか」




隆二(早く修理しないと、誰が見ても怪しいよな…)




End

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