『拗ねた兎③』(続•臣隆妄想劇場116)ショートバージョン

臣「なんだ…健ちゃんも知ってたの?」




健二郎「たまたま同じ日にマネージャーからスケジュールの話があってな。
隣で聞いとったから」




臣「そっか…」




健二郎「いつ出発やったっけ?」




臣「…2週間後」




健二郎「今回長いよな。臣ちゃん大丈夫か?」




臣「…ん、なんとか…」




健二郎「あんまり大丈夫そうでもないな」




臣「……」




臣はふとタオルを退けて、健二郎の顔を見る。




臣「…マジで、長くない?」




健二郎「あれやろ。夏くらいまでEXILEのツアーが入るから、メンバーの何人かは、そっちに出突っ張りになるやん」




臣「うん」




健二郎「三代目のツアーが始まる秋までは、隆二も結構空き時間あるって言うてたやんか?」




臣(…そう言えば、時間がありそうだから、ハワイ行きたいって言ってたっけ…)




健二郎「それやったら撮影の度に行ったり来たりせんと、ホームステイも兼ねて、またブライアンさんとこ行って来いっちゅう話になったみたいやで」




臣「それは…HIROさん発案?」




健二郎「臣ちゃんもそうやけど、ソロプロ始動した事やし、可愛い子にはドンドン世界見せたるっちゅうHIROさんの親心とちゃうか?」




臣は何も答えず、長椅子に寝転がったまま宙を見つめている。




すると、おもむろにガバッと飛び起き、真剣な顔で健二郎を見つめ、




「おれ、HIROさんとこ行ってくる」




そう言って立ち上がり、ジムを出ていった。




(急にどないしたんやろ?俺なんかNGワード言うたんかな?)




(大丈夫なんかな?臣ちゃん…)




健二郎は胸の辺りを押さえ、動揺を隠せなかった。




続く

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