『拗ねた兎②』(続•臣隆妄想劇場115)ショートバージョン
健二郎「よっ!臣ちゃん、この間はありがとな」
一通りのプログラムをこなし、ジムの両サイドにある長椅子で寝転がっている臣に、健二郎が声を掛けた。
臣「健ちゃん…」
健二郎「ちょっと座らせてな」
臣の足元のスペースに座り、健二郎はトレーニングシューズからジョーダンの靴に履き替えている。
臣「それ、履いてくれてんだ」
健二郎「ちゃうで!こっちは俺が元々持ってた方や。ほら、この辺だいぶん擦り切れとるやろ?」
健二郎「ヘビロテで履き倒して、潰したろって思てな」
臣「ごめんね…全く同じ物プレゼントして」
健二郎「なに言うてんねん、隆二の言うた通り、俺にとっては消耗品や。
あいつ上手いこと言うなって感心してんねんで」
『隆二』と名前が出た所で、臣の表情が曇った。
健二郎に悟られないように、スポーツタオルを顔に掛ける。
健二郎「あいつまたLAやてな」
ビクッと臣が反応した。
続く
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2018.01.28 11:22
2018.01.28 09:19
2018.01.28 08:21