『W旦那+(プラス)』第112話 三代目妄想劇場

「隆二…」



ゲストルームでうとうとしていると、近くで臣の声がした。



ハッとして飛び起きると、風呂あがりか、腰にバスタオルだけ巻いて、臣がベッドの横に立っている。



部屋中に甘くていい香りが充満している。



隆二は呼びかけに答えず、額に手を当て目を閉じた。



(臣の香水って…こんな強い香りだったっけ?)



大きく息を吸うと、濃密な空気と甘い香りが喉に入ってきた。



軽いめまいを感じる。



「隆二…」



近くでまた臣の声がしたので、薄く目を開けると、すぐ前に臣の顔があった。



「お…み」



隆二はツインベッドの片方に座っている。



臣は隆二のベッドに座り、顔に手を触れた。



スタンドライトの柔らかい光に照らされた臣は、怪しく笑みを浮かべている。



グイッと隆二の首を引き寄せ、荒々しく唇を重ねてくる。



舌が…生き物のように隆二の口中で蠢く。



濃厚で深いキスの途中で、顔の向きを変えようとして臣が唇を離し、



「はぁーっ……」声に出さずに荒く息を吐く。



「あ……んぅ」



隆二は熱く溶けそうな感覚に襲われ、
つい声に出してしまう。



「もっと…絡ませろよ」



「お……み」



荒い息を吐きながら、隆二が戸惑っていると、



臣は隆二の両手を持ち、ベッドに押し倒した。





End

8コメント

  • 1000 / 1000

  • マヤ

    2018.01.13 17:30

    @BINBINちゃん…スゲー‼ ありがとうございます♪ なかなか鋭い推理力… 番宣ありがとうございます‼ 遅々として進まないのは、あるシーンを書くと、一気に完結まで行っちゃうからです😅 …んなこと言ってねぇで、早く終わらせろよ~💢 そういうご意見もあるでしょう。スタンスを変えず、のらくら書いてますが、ラストシーンは存在します。(連載開始すぐに下書き完了) そして』微妙に『臣隆妄想』ともリンクするような場面も… 臣隆愛を描く上で、欠かせないテーマなんです☀ さぁ…臣ちゃんは👿に魂を売ったのでしょうか? 時にエロく魅力的なのは、天使ではなく👿の方だったり… さて、二元中継でのストーリー展開…現在編集中です😅
  • BIN

    2018.01.13 15:42

    マヤさん こんばんは🎵 私なりに、推理➰、 臣は、自ら、魔物に身体をゆだねたのでは? 魔物に、二人の💕を合わせたのをリアちゃんに、産んで貰うために、 だって、隆二君の願いを、赤ちゃんがほしいと言った願いを 叶えさせてあげたいから、 臣君なら、考えそうだから、 臣君の深い愛と、隆二君のまっすぐな愛、そして、邪悪な魔物たちのもくろみ、交差するそれぞれの愛の形。 うーん、見逃せないラスト❗ こうご期待ですね、 番宣でした、😅 明日は、5時半出発!早くねます。🌃✨
  • マヤ

    2018.01.13 03:44

    @kiaんー🎵kiaちゃんの言う通りだっ(≧∇≦) …さて!どうしましょね😁