『HAPPY BABY⑪』(続•臣隆妄想劇場102)ショートバージョン

臣は、二人の天使の寝顔を時々交互に見ている。



(どっちも幸せそうな顔して寝てるし…)



(なんだろ?やけに仕事がはかどる…)



集中してペンを走らせ、気がつくと
一時間程経過していた。



コーヒーカップを口に当て傾けたが、
中身は残っていない。



隆二の頭の重みで足も痺れてきた。



すると、どこからともなく独特の匂いが漂ってきた。



クンクンと鼻を鳴らす。



「あ!隆二、ヤベェぞ‼️陽翔のオムツだ、きっと」



隆二を揺さぶると、びっくりして飛び起き、臣とおデコがぶつかった。



臣「痛てっ!慌てんなって…」



隆二「いてて…おみっ!オムツどこだっけ?」



寝起きで状況が把握できていない。



臣「そこのバッグに入ってるんだろ?」



隆二「あっ…そうそう!」



隆二が四つん這いで素早くバッグを取りに行き、陽翔の側へ行った。



陽翔は起きていて、隆二の顔を見て笑っている。



隆二「ひーたん、オムツ気持ち悪いでしょ?泣かなかったの?」



陽翔は「だぁだ」と言って、両方の手足を元気に動かしている。



臣もすぐ隣に来て、



「ほんと陽翔って泣かないんだ」



隆二「ん…俺、何回かひーたんと会ってるけど、泣いたとこ見たことない」



臣「オムツ替えたことあんの?」



隆二「見よう見まねだよ」



オムツを開けて隆二が、



「臣っ!おしりふき取って!」



臣「おしりふきってどれだ?これか?」



隆二「それだよ!おしりふきもしらないの?」




臣「知っててたまるか」



陽翔はあたふたしている二人の顔を交互に見て、笑いながら「あーあ」
「だーだ」「まんま」とずっとおしゃべりしている。







続く

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