『W旦那+(プラス)』第110話 三代目妄想劇場

隆二「どこからくんの?その自信は…」



臣「なんとなくだよ。念のため理愛には牛乳を持って行くように伝えた」



隆二「え?言っちゃったの?それってバレたらヤバいんじゃ…」



臣「顔色一つ変えなかったから、その代替えのことは知らないんじゃねーかな」



そういえばあのホテルでも、悪魔が花瓶に入った牛乳を吸い取る間、
理愛はボウっと宙を見つめているだけだった。



やはり理愛は、ただ操られているだけで、悪魔の目的など理解してないのかもしれない。



臣はウォッカをグラスに並々と注ぎ、
一口で飲み干した。



「あーっ…うめぇ」



隆二(今日買ってきたばかりなのに、
もうほとんどカラじゃん…)



臣は舌舐めずりをしながら、怪しい視線を隆二に送っている。



(今夜は臣と二人っきり?)



理愛は何時に帰ってくるのか?



隆二の鼓動が早くなるのと同時に、
玄関のチャイムが鳴った。



End

0コメント

  • 1000 / 1000