『W旦那+(プラス)』第97話 三代目妄想劇場
ゲストルームで臣は布団の中に隆二を入れて、しっかり抱きしめている。
「…隆二、オバケが襲ってきたら、
俺を置いて逃げるって言ってたのに…」
「逃げるわけねーじゃん…大切な相方なのに……」
「……それだけ?」
「………」
「お前の……臣のいない生活なんて…
考えられない…」
「……」
臣は隆二の唇を指でなぞり、
「もいっかい…キス……していい?」
「ん…」
あの日から……
隆二の心をずっと揺さぶり続けた臣の唇が優しく包み込んだ。
あたたかくて、溶けそうで、
型に嵌(は)めるようにしっくりくる…
かつて愛した臣の唇………
(おみ…)
深くゆっくりとキスを続ける二人…
しばらくして臣が離れ、隆二の髪に触れながら言った。
「俺たち…もう一度やり直さないか?」
End
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2017.12.21 14:47
2017.12.21 14:32
2017.12.21 06:57