『聖夜前夜②』(続•臣隆妄想劇場83)ショートバージョン

隆二は元々朝に弱い方で、特に冬はなかなか布団から出れなくて、以前は遅刻することもあった。



臣と同居するようになってからは、朝もあまり苦労せず、起きれるようになった。



(面倒見なきゃっていう使命感?いや…愛の力か?)



臣は以前から仕事がある日はきっちり目が覚め、時間通りに家を出るタイプなので、あまり手を焼かない。



だが、朝はあまり機嫌が良くない。



元々寡黙なのかもしれない。



ベラベラ喋る男よりかは、こっちの方がいいと隆二は思っている。



隆二(今朝は?)



「さみ…」と言って、スウェットの上にメンプロのガウンを羽織り、ダイニングへやってきた。



顔を洗って髭も剃って、つるんとした茹で玉子のような肌をしている。



隆二の横に座り、「ん」と口を突き出す。



「遅よう」



隆二が軽くキスをする。



「遅いか?」



「遅いね、俺のタイミングが悪かった」



そう言いながら、隆二は臣の顎下をジッと見る。



「ん?なんかついてる?」



臣の顎下から出てる一本の髭を軽く引っ張り、



「剃り残しみっけ」



「うそ?また?」



「臣、常習犯だもんね」



「ちゃんとチェックしたのに…」



臣は髭を剃り残し、インスタでファンに指摘されることもしばしば。



隆二も臣のファンも、そんな臣が愛しくて仕方ない。



「抜いたろか?」



「やめて。抜いた後で俺がシューって萎んだらどーすんだよ?」



「…あ?どっかで聞いたセリフ…」



二人は朝食を済ませ、マスクとサングラスをして、帽子を被り、しっかり着込んだ。



変装と、防寒対策は万全だ。




「臣、ルンバは?」



「ん、オケ」



外出中に臣がONにしたルンバが、各部屋の掃除をしてくれる。



二人は久しぶりに電車を使って渋谷に向かうことにした。





続く

2コメント

  • 1000 / 1000

  • マヤ

    2017.12.15 03:58

    @ominao1011ominaoちゃん、こんにちは🙋 臣隆劇場方は、フワッと優しい展開です😆 明日の更新お楽しみにぃ♪ いつも嬉しいコメありがとー😆💕✨
  • ominao1011

    2017.12.15 03:08

    もう、このイチャイチャ振りがたまりません♥ 私の気持ちを暖かくしてくれてます。これからも、よろしくお願いします〜