『温泉旅行⑩』(続・臣隆妄想劇場47)ショートバージョン
隆二が臣の髪を撫でる。
撫でながら髪や額にキスをする。
面倒を見るのは疲れると口では言ってるが、臣の事が愛しくてしょうがない。
臣「今日は、おみ…って5回も呼ばれた…」
隆二「恥ずかしいから…蒸し返すな」
臣「おれ…もうたまらんし…」
隆二「名前呼ばれるのそんなに嬉しい?」
臣「お前の甘ったるい声で、おみ…って呼ばれるの…たまらんし…」
隆二(たまらんって、何回言うねん…)
隆二「満足した?」
臣「ん」
隆二「良かったね」
臣「はーっ…おれ、いい夢見るよ」
「ん…」また臣のぽってりした唇が触れてくる。
隆二は、しっかり酒を飲んだ後のキスの味も、病みつきになるほど好きだった。
何回かキスしたり、離れたりしていると、
臣が「甘噛みして…」と言った。
隆二は臣の下唇を上下の歯で優しく噛む。
甘噛みした状態で、臣が笑い出す。
一旦離れて隆二が「ん?なに?」と聞く。
臣「頻繁にこれやってたら、おれ下唇だけ分厚くなるかな?」
隆二「でも甘噛み好きなんでしょ?」
臣「うん、好き…もいっかい」
隆二はまた優しく噛んで、舌の先で臣の唇をコショコショする。
臣が吹き出しそうになったので、慌てて離れる。
隆二「笑うな」
臣「こしょばい…」
臣「もいっかい」
隆二「これ好きだね…臣」
臣は目を閉じて楽しそうにニカッと笑った。
しばらくして大人しくなったので、聞いてみる。
隆二「臣?もういいの?」
臣「気持ちよくなってきた…もう寝る」
隆二「ん…おやすみ」
臣が隆二の鎖骨辺りに、長いキスをした。
隆二「どこにおやすみのキスすんねん」
臣は随分長い時間吸いついて、やっと離れた。
臣「うん、俺のビューティマーク♡」
隆二「あ!…またキスマークつけたな」
臣「いーだろ、俺のもんだし…」
隆二「ビューティマークは、ほくろのことだよ」
臣「知ってるよ」
臣が『Beauty Mark』を口ずさむ。
その歌声を間近で聞いていると、隆二はなぜか涙が出そうになった。
隆二(俺のもんか…)
歌声が小さくなって、臣が寝息を立て始めた。
鎖骨なので、隆二は臣が残したキスマークを見ることができない。
臣を優しく抱いて寝顔を眺め、
(また明日チェックするか…)
臣の温もりを感じながら、隆二も安らかに眠りについた。
続く
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