『温泉旅行⑨』(続・臣隆妄想劇場46)ショートバージョン



雑炊も食べ終わり、臣を移動させてソファーに寝かせ毛布を掛ける。



その間に食事の片付けをしてもらった。



臣が仮眠しているソファーの横で、隆二は床に座り水を飲みながらTVを見ている。



40分程経って「んーっ…」と言って臣が目を覚ました。



「俺…寝てた?」



臣は、ソファーのすぐ横で床に座る隆二の首に手を回す。



「もう覚めた?」



隆二は振り返って顔を見た。



「寝たら覚めたみたい」



臣が真っ赤に充血した目で答える。



隆二「歯磨いてベッドへ移動するよ」



臣「ん…起こして」



隆二(甘えん坊モード70%まで減少…)



臣がソファーに腰掛けたのを見て、臣の両腕を自分の肩に掛け、背負う様に一緒に立ち上がる。



隆二「はい、行くよ!右っ!左っ!右っ!左…」



一緒に歩き出す。



臣「ふふふふ…」



隆二「なにが可笑(おか)しいの?」



「ふぁーっ…」臣は背中で大あくびをする。



熱い吐息が隆二の首にかかる。



隆二「酒クセぇ…」



臣「ハハハハ…」



隆二(なにがそんなに可笑しいんだか…)



臣が隆二の耳をペロッと舐める。



隆二「舐めんなっ!」



今度は耳をカプッと噛んだ。



隆二「噛むなーっ!」



臣「ヤだろ?じゃあ君も耳はやめなさい」



隆二(次は二度と立ち直れない位に耳ばっか攻めてやる)



パウダールームまで来て、臣を背負ったまま歯ブラシに歯みがき粉をつける。



隆二は「芸能人は?」と言って歯ブラシを臣に渡す。



すると、いきなり臣がシャキッとして



「歯が命っ!」と言って自力で立ち、歯ブラシを受け取った。



隆二「うしっ!しっかり磨け」




隆二「磨かないと、ちゅーしてやんない」



臣「OK~‼」



歯みがきと洗顔が終わると、臣がヨロけたので、また「右っ左っ!」と臣を誘導し、寝室にやって来た。



臣を先にベッドに座らせ、隆二もベッドにごろんとなった。



隆二「大きな子供の世話は疲れるわ…」



臣「んだよ…俺の面倒見んの嫌なのかよ?」



隆二「嫌だったら一緒に暮らしてねーよ」



臣「じゃあ…抱っこして寝かしつけてよ」



隆二(おっ?また甘えん坊モードのボルテージ上がったよ)



隆二は上半身だけ起こしてベッドに座り、



「はい、臣くんおいで」と両手を広げた。



バフン‼︎



結構な勢いでタックルしてくる臣。



隆二「お前マジか?…ゲホ…」



臣「悪りぃ…ストレートに嬉しさが爆発しちった…」



臣「大丈夫か?」隆二の胸を撫でる。



隆二「お前…シラフなんじゃねーの?」



臣「ん?まだ酔ってるよ…」



臣は隆二の胸に顔を埋めた。



隆二「どうだか…」



続く

0コメント

  • 1000 / 1000