『温泉旅行⑧』(続・臣隆妄想劇場45)ショートバージョン

隆二は立ち上がり、臣の左側にどかっとアグラをかいて座る。



臣「やっと来た…ひっく…」



隆二「先にしゃっくり止めなきゃ」



臣「酒で?」



隆二「違うわ!ほい、水」



隆二はグラスに入れた水を臣の口元まで持っていく。



ゴクゴクと一気に水を飲む臣。



隆二「臣は酔っ払ったら自分で水も飲めないのかな?それとも甘えてんのかな?」



臣「言わなくてもわかるっしょ?…あ…しゃっくり止まった」



隆二(きた…甘えモード…時々俺様入りまーす)



隆二はレンゲに雑炊を取り、フーフーと冷ます。



臣「その顔…写メ撮りたい」



隆二「……」



臣「あっ…無視かよ」



隆二「はいっ‼︎臣アーンして」



臣「あーーん♡」



隆二「どう?うまいっしょ?」



臣「うん…熱さもちょうどいい」



そう言って臣は隆二の膝の上にゴロンとなった。



隆二「まーた…食べてすぐ寝る…」



臣「うちの嫁は鬼嫁…」



臣は目を瞑(つむ)って笑っている。



隆二「もう雑炊食わねーの?」



臣「……」



モゾモゾと収まりが悪そうに臣が動くので、隆二は臣の頭を持ち上げ、組んでいたアグラをほどき、



足を真っ直ぐ投げ出して、太ももに臣の頭を乗せた。



臣は隆二の下腹の方を向いて、目を瞑っている。



隆二(しばらく酔い覚ましのうたた寝モード…)



隆二(30分もすれば復活するいつものパターン…)



隆二(今のうちに雑炊食ってしまおう)



臣「…りゅうじ…ちゅー…」



ムニャムニャと寝言を言ってる。



隆二は雑炊を食べながら、臣の左耳にchu♡…とやった。



臣「耳はやめろ〜っ…耳はいらん…」



ニヤニヤ笑ったかと思ったら、すぐに寝息が聞こえてきた。



隆二(やれやれ…)




続く

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