『温泉旅行⑥』(続・臣隆妄想劇場43)ショートバージョン


ソファーがある客室の奥にダブルベッドが置かれた寝室がある。



二人は風呂上がりに宿の浴衣を着ている。



臣は隆二をゆっくりベッドに倒す。



しばらく見つめ合う二人。



臣が隆二の浴衣の帯をそっと解く。



臣「うわ…これ楽…」



「良かったね」と隆二が笑う。



少し浴衣をめくり、隆二の首と浴衣の間に顔を埋める。



清潔なボディソープの香りがして、余計に気持ちが高ぶる。



臣が長い睫毛を伏せて、唇を合わせてくる。



激しくお互いを求め合うような、深い口づけを交わす。



いつもより短めに唇を離し、臣が隆二に尋ねた。



「隆二…いい?」



「ん…」



臣がゆっくり優しくinsert…




隆二「あ…んん…」



臣「痛い?」



隆二「…んん」



隆二は首を横に振っているが、目をしっかり閉じて軽く眉間にシワを寄せている。



ゆっくりと臣が動きはじめる。



隆二「あっ…おみっ」



隆二が左手を上げる。



すぐ臣が右手で握り締める。



どちらかを置いてけぼりにしない…という思いから、



いつもお互いの利き腕を強く握り合っている。



二人の習慣だった。



隆二「……っつ」



握った手に更に力が入る。



臣「痛くない…痛くない」



隆二「ふ…んん…」



臣「ん〜?キツい?」



隆二「おみ…」



臣「ん?」



隆二「んんん…」



臣「ん?やめる?」



隆二「おみ…あ…」



臣(この甘ったるい声…ヤバっ…)



隆二「んぅ…」



臣「んー…りゅう…?」



臣「きもち…いい?」



隆二「あっ…んん…」



臣(あーっ…かわいっ)



臣「りゅうじくーん…」



臣は手を伸ばし、隆二の唇を指でツンツンする。



動きが早くなるよ…の合図だ。




加速…




隆二「お…みぃ…」



臣「なに?」



隆二「あっ…あ」



臣「りゅうじ…愛してるって…言ってみ…」



隆二「あい…んぅ…おみっ…」



額に汗を滲ませながら、臣が頷(うなず)いて



「ん…わかったよ」



一気に仕上げにかかった。




finish…




荒い息が収まるのを待って、臣が隆二の額にそっと口づけをする。



臣「キツかった?」



隆二「ん……」



YESかNOか?



どちらの「ん……」かは、わからない。



臣「声聞かれるの…恥ずかしいんだろ?」



隆二「……」



臣「隆二、外見てみ…夕日が落ちてくよ」



寝室から見える窓の向こうで、空がオレンジ色に染まっている。



ゆっくりと夕日が地平線へ落ちていく。



まだ少し息を切らして、隆二が呟(つぶや)く。



「ほんとだ…綺麗」



隆二を後ろから抱きしめ、隆二の耳元で臣が囁(ささや)く。




「愛してるよ」





続く

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