『温泉旅行⑤』(続・臣隆妄想劇場42)ショートバージョン


臣「ダメ?」



隆二「バイ菌が入る」



臣「人をバイ菌扱いすんな」



隆二「違うよ!公衆浴場にいるなんとかって菌…」



臣「レジオネラ菌のこと?」



隆二「そう!よく知ってるね」



隆二「臣くんと一緒に、体の中に入ってきたらヤダ」



臣「まさか…お湯の中でなんかしないよ」



隆二「臣、その気になったら場所選ばないからな…」



臣「人聞きの悪い…」



そう言いながらも隆二の腰を抱き、首や肩にキスをしまくっている。



隆二の感じやすい箇所は知り尽くしている。



お湯に浸かっているのに、体の中からゾクゾクしながら、隆二が優しく拒む。



「それくらいにしとかないと、止められなくなるよ」



「んーっ♡」隆二の耳の後ろにキスをする臣。



隆二はうっとりと目を閉じて



「お…み、のぼせちゃうって…」



「それはマズイ…上がろ」



「ふーっ…」隆二は赤く日(ほ)てった顔をしている。



「のぼせた?」



「ううん…大丈夫…髪洗う?臣」



「うしっ、頼む」



臣は洗い場のイスに座り、その横で隆二が念入りに髪を洗ってやる。



自宅でも、仕事で遅くなり帰宅がバラバラになる時以外は、大抵隆二が臣の髪を洗っている。



隆二「はいっ!いいよっ」



臣「サンキュ」



隆二「も一回湯船に浸かるね」



臣「俺も…」



二人で横に並んでお湯に浸かりながら、海を眺めている。



隆二「気持ちいーね」



臣「ああ…」



右側にいる臣の横顔を見て、



隆二「おみ…夕食前に…する?」



「えっ?」驚いた表情で臣が隆二を見る。



「いいの?」



「二人っきりの旅行だもんね…」



隆二の方から臣に軽くキスをする。



隆二の濡れた髪に触れる臣。



隆二が頭の上に乗っけてたタオルが滑り、お湯の中にチャポンと落ちた。



それを気にとめることもなく、お互いの髪をくしゃくしゃしながら、深くてとろけそうなキスに夢中だった。



続く

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